ドレッドヘアは、とてもユニークで魅力的な髪型です。人それぞれの個性に応じて、ワイルドにもナチュラルにもオシャレにもなります。また、ドレッドヘアに 対する様々な思想など(ボブ・マーリーで有名なラスタだけではありません)、ファッション性だけにとどまらない深い魅力を備えています。
ただし、その形成過程・メンテナンス法・他人からのイメージなど、普通の髪型とは異なる点があり、注意が必要です。
「ちょっとした気分転換」といった心構えでドレッドヘアにトライすると、扱い方が分からずに戸惑うことがたくさん出てきて、すぐに断念してしまう可能性があります。
そんな事態を避け、ドレッドヘアを末永く楽しむために、基本的な知識を身につけておきましょう。
自分で出来るドレッドヘアの作り方には様々なものがあります。しかし、作ったドレッドがたどる経過は共通です。(本来は美容院で作ったドレッドヘアも、途中で手を加えなければ同じ過程を経ます。)
ドレッドは、日が経つうちにボサボサになったり曲がったり収縮したり...といった過程を経て成熟し、安定した形に落ち着きます。(※1)その期間は人それぞれによって異なりますが、目安としては半年~2年ほどです。
これは本来のドレッドの自然な過程ですが、その間の見た目が気になる場合に行うのが、締め直し(※2)などの補修メンテナンスです。
※1.当サイトに掲載のフリーフォームメソッドでは、美容院で作るときのような「最初にまずドレッドを作り上げる」という過程がありません。ノーマルヘアーから徐々にドレッドが形成され、最終的に完成する...という作り方です。詳しくはフリーフォームメソッドで解説しています。
※2.ドレッドからはみ出したり根元から伸びてきたノーマルヘアーを、編み物に使うフックを利用して再びドレッド内に編みこみます。必須ではありません。
ドレッドヘアは自分で洗うことができます。ただし、洗って乾かすのに、ノーマルな髪の毛の2~3倍くらいの時間がかかります(個人差あり)。
イメージ的にはスポンジやタオルを洗うような感じです。洗髪自体は、慣れによって徐々に速くなることもありますが、乾かすには時間がかかります。※洗い方の詳細は「洗髪」参照。
ドレッドにすると、髪の毛の密度が増え、普通の髪と比べると風通しが悪く、熱がこもりやすくなります。そのため、夏場は頭が暑くなります。
帽子をかぶったり、ヘアバンドやゴムでまとめるなどして、備えましょう。
※詳しく知りたい方は暑い夏のドレッドケアについてを参照。
ドレッドヘアは、それをよく知らない人達から好奇の目で見られたり、不潔だと決め付けられたりすることもあります。また、職場や学校によってはドレッドロックスを許されなかったり、仕事の面接を受けても採用されなかったり、といった場合もあります。
どんな作り方を利用するにしても、それぞれのメリット・デメリットがあり、また共通した特性もあります。美容院にしても自作にしても、優劣があるわけはなく、本人が満足できるかどうかが最も大切です。
ドレッドヘアにする前には、充分な時間をかけてリサーチし、自分にあった方法をよく検討してから、実行に移しましょう。
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