ドレッドヘアといえばミュージシャンを思い浮かべる人は多いでしょう。今回はその中でもヘヴィメタル界に焦点を絞り、特集してみました。お気軽に音楽とドレッドを楽しんでいただけると幸いです。
※当サイトは基本的にフリーフォームメソッドによる自作ドレッドをベースにした記事をに掲載していますが、このページではそれに限定していません。また、ご紹介しているミュージシャン達は動画の当時ドレッドだったということで、現在も続けているかどうかは別です。
【男性編】
{インフレイムス/アンダース・フリーデン}
↑In Flames - Trigger
メロディックデスメタルバンドとしてスタートした後、その枠に収まらないスタイルを確立すると共に、世界のメタルに影響を与えるようになったスウェーデンのバンド、Inflames。そのボーカリストであるアンダース・フリーデン(Anders Friden)がドレッドでした。
アンダースのドレッドは美容院で作り、パーマはあててないものと思われます。また、時期を通して大きな変化がないため、定期的にメンテナンスしていたようです。
{ソウルフライ/マックス・カヴァレラ}
↑SOULFLY - Prophecy
トライバルメタルのカリスマバンドSoulfly。そのボーカル/ギターであるマックス・カヴァレラ(Max Cavalera)がドレッドでした。
90年代後半~2000年代前半のメタルバンドにドレッドが増えたのは彼の影響も大きかったのではないか、と管理人は思います。
ちなみに管理人にとっても、ドレッドに憧れるようになったキッカケのひとりです。
マックスのドレッドは、最初は美容院(または人に手伝ってもらって)作ったあと、フリーフォームへ移行したようです。さらに、長さ・太さ・色など、時期によって手を加えたりしてたようで、下のようなときもありました。
↑SOULFLY - Back To The Primitive
音楽同様かなりアグレッシブなドレッドです。
{シャドウズフォール/ブライアン・フェア}
↑SHADOWS FALL - Thoughts Without Words
正統派色の強いアメリカ産メタルコアバンド、ShadowsFall。そのボーカリストであるブライアン・フェア(Brian Fair)がドレッドです。
彼のドレッドはフリーフォームで作っています。現在も続けており、20年以上のばし続けた超ロングドレッドはど迫力です。
ちなみに、管理人もそんな野生的な雰囲気のドレッドに憧れています。
{コルピクラーニ/ヨンネ・ヤルヴェラ}
↑KORPIKLAANI - Vodka
フィンランド出身、地元民族色を活かしたユニークなフォークメタル・バンド、Korpiklaani。そのボーカル/ギターであるヨンネ・ヤルヴェラ(Jonne Jarvela)がドレッドです。
ヨンネのドレッドは、民族色かおる音楽性とちょっと異世界を連想するようなメンバーのビジュアルと相性がピッタリで、相乗効果を発揮しています。
{ユナイテッド/稲津信一・大谷慎吾}
↑UNITED-UNTIED
正統派と先鋭派の感覚を併せ持ち、また日本を代表するメタルバンドのひとつでもある、UNITED。当時のボーカルであった稲津信一、ギタリストの大谷慎吾がドレッドでした。
稲津のサイドを刈り上げたアフロドレッドも、大谷の金に染めたドレッドもよく似合っています。
【女性編】
{インフェクテッドレイン/レナ・シザーハンズ}
↑Infected Rain - Orphan Soul
ウクライナのメタルバンドInfected Rain。そのボーカルであるレナ・シザーハンズ(Elena Cataraga aka Lena Sсissorhands)、ギターのバディム・オジョグ(Vadim <Vidick> Ojog)がドレッドです。
レナのドレッドは派手にカラーリングされていて迫力があります。このようなドレッドにしても違和感がないのは、本人の存在感が強いからでしょう。
バディムのドレッドはサイドを刈り上げたロングドレッド。こういった長さや太さが整った感じや、デザイン性を重視したドレッドを作るには、美容院のほうがが向いています。一方、前述のブライアン・フェアのように野生的でオーガニックな雰囲気のドレッドにしたい場合は、フリーフォームで自作するのが向いていると言えるでしょう。
{エクシリア/マーシャ}
↑EXILIA - "Are You Breathing"
イタリア出身のニューメタルバンドExilia。そのボーカルであるマーシャ(Masha Mysmane)がドレッドでした。
マーシャのところどころカラーリングしたドレッドは、正確にはブレイズのようです。(ブレイズについて詳細は、ドレッド/ブレイズ/コーンロウの違いは?参照)
{ジンジャー/タチアナ}
↑JINJER - Sit Stay Roll Over
こちらもウクライナ出身、どこかプログレ的な要素も感じさせるメタルコアバンド、JINJER。そのボーカルであるタチアナ(Tatiana Shmaylyuk)がドレッドでした。
タチアナのドレッドは、噛みつかんばかりの歌いっぷりと相性が良く、カッコイイです。現在はドレッドをやめてしまったようで、ちょっと残念です。
【最後に】
いかがでしたか?
今回ご紹介した人達は、たくさんのドレッドヘアミュージシャンのなかのほんの一例です。
しかし、管理人はこの記事を書いてみて、メタル界という限られた範囲内だけでも、ドレッドにはバラエティがあるもんだな...と改めて感じました。と、同時に他ジャンルのミュージシャンにも愛好されていることを考えると、本当に柔軟性のある髪型だな...と再確認できました。
また、どんな髪型にも隆盛があり、ドレッドは古いと考える人もいるようですが、管理人はそうは思いません。ドレッドには歴史や思想もあり、普遍的な魅力を備えた、時代に左右されない髪型だと思っています。