ドレッドヘアを愛好するミュージシャンはジャンルを超越して多く存在しています。その中から今回は、パンク界に焦点を絞って特集してみました。
音楽と共にお気軽に楽しんでもらえると幸いです♪
【サークル・ジャークス/キース・モリス】
アメリカのカリフォリニア州出身、レッド・ホット・チリペッパーズのフリーや、オフスプリングをはじめ、多くのロックミュージシャン達に影響を与えたといわれる伝説のハードコアバンド、サークルジャークス(Circle Jerks)。そのボーカリストであるキース・モリス(Keith Morris)がドレッドです。
↑Circle Jerks/Nervous Breakdown
ルーズな根元、バラバラな太さや形状、曲がった箇所もある...などから、フリーフォームで作ったドレッドヘアと思われます。
昨今は頭頂部が薄くなり、よく帽子を被っているようですが、よく似合っており、一癖あるシブい雰囲気です。
↑2017年のインタビュー
【バッドブレインズ/全メンバー】
アメリカのワシントン州出身、ハードコアパンクにレゲエ/メタルなどの要素を加えた音楽性から、ミクスチャーの元祖とも言われ、今もなお多大な影響力をもつバンド、バッドブレインズ(Bad Brains)。そのボーカルであるエイチアール(HR)、ギタリストであるドクター・ノウ(Dr.Know)、ベーシストであるダリル・ジェニファ(Darryl Jenifer)、ドラマーであるアール・ハドソン(Earl Hudson)がドレッドでした。メンバー全員がドレッドです!
↑BAD BRAINS/God Of Love
メンバーみんなフリーフォームと思われますが、特にインパクトが強烈なのがHRです。コンゴ(※)をくりかえした末にできた極太4本を中心とした迫力のスピリチュアルドレッドです。
※ドレッドは何も手を加えずにいると、お互いに結合しあおうとする性質を持っています。2本以上のドレッドが結合し、1本になろうとすること、又はなった状態をコンゴと言います。
【スリッツ/アリ・アップ】
イギリス出身、パンクにダブを取り入れた音楽性や、女性のパンクシーン進出を促進させるきっかけとなったバンドとしても有名な、スリッツ(The Slits)。そのボーカリストであるアリ・アップ(Ari Up)がドレッドヘアでした(2010年に他界)。
↑The SLITS/Fade Away live
フリーフォームによるスーパーロングドレッド。年季が入っていて味わいがあります。バンダナを巻いたりドレッドどうしを編んだり、個性的なアレンジを施して楽しんでいたようです。
【ノーエフエックス/エリック・メルヴィン】
アメリカのカリフォルニア州出身、Green DayやOffspringと比べると一般的な知名度は低いものの、多くのパンクスから尊敬を集めるメロディック・パンク・バンド、ノーエフエックス(NOFX)。そのギタリストであるエリック・メルヴィン(Eric Melvin)がドレッドです。
写真によっては、根元が締まっていて、きっちりセクショニングされた跡が確認できるため、美容院で作ったドレッドと思われます。ところどころブルーやブロンドなど色を変えたり、短めに切ったり、気がおもむくままに変化を加えている模様です。
【ストライク・エニウェア/トーマス・バーネット】
アメリカのバージニア州出身、攻撃的かつキャッチーな音楽性、女性の権利や警察の暴力についてなど、メッセージ性の強い歌詞で支持を集めるメロディック・ハードコアバンド、ストライクエニウェア(Strike anywhere)。そのボーカリストであるトーマス・バーネット(Thomas Barnett)がドレッドヘアにしています。
↑Strike Anywhere/I'm Your Opposite Number
フリーフォームで作ったと思われる、ブロンドの自然なドレッドです。あまり活発にコンゴした形跡がなく、まめにセパレートしているようです。
【最後に】
ドレッドといえばレゲエというイメージをもっている人も多いでしょう。しかし、パンクミュージシャンにもドレッド愛好者は多いものです。
その理由のひとつは、パンク創成期のミュージシャン達がレゲエ(及びラスタ)に影響をうけたことです。当時、ボブ・マーリーにより広められたレゲエの斬新な音楽性・反体制的な思想・そしてインパクトの大きなドレッドヘア、がパンクスの共感を呼んだのだと考えられます。
このようにドレッドヘアは、背景を知ると、より楽しみが広がる髪形だ...とも管理人は思います。
【関連ページ】
【関連サイト】
ドレッドヘア生活...管理人が運営するもうひとつのドレッド情報サイトです。