· 

ドレッドヘアのヘヴィ/ラウドロックミュージシャン達

ドレッドヘアのヘヴィ/ラウドロックミュージシャン達  dreadlocks musicians of loudrock

ドレッドヘアのミュージシャン特集。前回のメタル系に続いて、今回はヘヴィ/ラウドロック系です。中でも特にドレッド率が高かった90年代半ば~2000年代半ばあたりに焦点を絞ってみました。

音楽と共に軽い気持ちでお楽しみください♪

※通常、当サイトの記事は基本的にフリーフォームドレッドをベースにしていますが、このページではそれに限定していません。また、各ミュージシャン達は動画の当時ドレッドヘアだったということで、現在もそうであるかは別です。

 

【レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン/ザック・デ・ラ・ロッチャ】

↑Rage Against The Machine - Sleep Now in the Fire

ヘヴィリフ+ヒップホップのスタイルを広めたパイオニア的なバンド、RAGE AGAINST THE MACHINE。そのボーカリスト、ザック・デ・ラ・ロッチャ(Zack de la Rocha)がドレッドヘアでした。

フリーフォームで作ったドレッドと思われ、地毛がカーリーな天然パーマであるため、毛先がカールしています。反体制の姿勢もあってか、その佇まいはどこかボブ・マーリーを連想させるものがあります。

 

【コーン/ジョナサン・デイヴィス、マンキー】

↑Korn - Blind

前述のRATMに続き、ヘヴィ・ラウドロックの代表格とも言えるバンド、KORN。そのボーカリストであるジョナサン・デイヴィス(Jonathan Davis)、ギタリストのマンキー(Munky)がドレッドです。※ベーシストのフィールディ(Fieldy)はコーンロウ、ギタリストのヘッド(head)はブレイズの一種だったと思われます。(関連ページ「ドレッド/コーンロウ/ブレイズの違いは?」)

当時、ラウドロックのブレイクと共に、この2人に影響されてドレッドを始めた人は多かったハズです。

 

【P.O.D/ソニー・サンドヴァル、トレイ・ダニエルズ】

↑P.O.D.- Sleeping Awake

 

メタル・ラップ・レゲエの要素に加え、知性的で浮遊感ただよう独特な音楽性が特徴的なバンド、P.O.D。そのボーカリストであるソニー・サンドヴァル(Sonny Sandoval)、ベーシストのトレイ・ダニエルズ(Traa Daniels)がドレッドです。

ソニーのドレッドは、美容院でスタートしてからフリーフォームに移行したタイプのようで、ところどころコンゴが見られます。ちなみに、ソニーはラスタから影響も受けていたようですが、後に「ドレッドはすっかり流行りになってしまい、本来の意味を失ってしまった」という理由で、切ってしまいました。

トレイのドレッドは、細めでキレイに整えられていることから、美容院で作り、定期的にメンテナンスしていたのではないかと思われます。

 

【スタティックス/トリップ・アイゼン】

↑Static-X - Black And White

自らの音楽を Evil Disco(悪のディスコ)と呼ぶ、ダンサンブルでヘヴィな音楽性が特徴のバンド、STATIC-X。当時、日本人ギタリストであるコーイチ・フクダの後任として加入していた、トリップ・アイゼン(Tripp Eisen)がドレッドでした。

 

ところどころ赤くカラーリングしたドレッドは、本人の出で立ちや音楽性と相まって、サイバーな雰囲気をかもしだしています。

また、当時の写真をチェックしてみると、ところどころドレッドの間の髪を剃っており、根元の強度からいって、長期間維持するにことを目的としないスタイルだったようです。

 

【イル・ニーニョ/クリスチャン・マチャド、デイブ・チャヴァッリ、etc..】

↑Ill Nino - How Can I Live

メタル・インダストリアルというラウドロック定番要素に加え、ラテンの要素と熱いメロディが特徴のバンド、ILL NINO。そのボーカリストであるクリスチャン・マチャド(Cristian Machado)、ドラマーのデイブ・チャヴァッリ(Dave Chavarri)、パーカッショニストのダニエル・コウト(Daniel Couto)、リズムギタリストであるジャーデル・パイサンテ(Jardel Martins Paisante)、ベーシストのラザロ・ピナ( Lazaro Pina)、がドレッドです。

当時はなんと、メンバー中でノーマルヘアはギタリストのアールー・ラスターのみという、高ドレッド率でした!

これだけドレッドが集まるとトライバルな印象がグッと高まります。

 

【終わりに】

KornRage Against the Machineなどのブレイクと共に、一気に世界中へと広がったヘヴィ/ラウドロック。その音楽と共に注目が集まったのがドレッドでもあり、多くのヘヴィ系ミュージシャンの間でもトレンドといえるヘアスタイルになりました。

数年後、シーンの落ち着きと共にヘヴィ系ミュージシャンのドレッド率も下がっていきました。そして現在では、本当にドレッドを好む人が愛好している...といった状態のようです。

ちなみに、管理人がドレッドに興味をもちはじめたのも、この時代と無関係ではありません。当時のラウドロック勢に加え、メタル勢やボブ・マーリーなどにも影響を受け「いつかは自分もドレッドにしたいもんだなぁ」と思うようになり、今にいたります。

【関連ページ】

【関連サイト】

ドレッドヘア生活 ・・・管理人が運営しているもうひとつのドレッド情報サイトです。