こないだ、とあるブログで「ドレッドは洗えない」「臭い」「ちょっとの間しかもたない」「まるで違う生き物」「メドゥーサみたいで見たら石になる」など、ちょっと小ばかにした記事をみかけました。管理人は自分がドレッドだし、それらが事実無根であると分かっているので、ムッとしました。
しかもブログ運営者は、髪の仕事をしている人。
髪のプロがそんな事を言うと、ブログを見た多くの人が本当のことだと勘違いしてしまうでしょう。
ということで今回は、ドレッドにまつわる噂のうち、代表的な4つと本当の答えを書いてみます。当サイトでは所々で話題にしていますが、あらためてそれらをまとめ、正しい情報を明記しておきたいと考えたからです。
【ドレッドは洗髪不可?】
ドレッドにまつわるウワサで「洗えない」という話は、一番よくきくものではないでしょうか?本当に洗髪不可能なのでしょうか?
その答えは...「洗えます」。
ドレッドはゴミや皮脂で髪がくっついたものではなく、髪の毛どうしが絡まり、縮まって、形成されたものです。本物のドレッドは、髪と頭皮を清潔で適度に乾燥した状態に保つことにより、形成・維持されるものであるため、きちんと定期的に洗わなければなりません。
管理人は週に1~4回ペースで洗髪しています。
【ドレッドは臭う?】
これもよく聞くウワサですが、嘘です。きちんとしたやり方で定期的に洗髪し、よく乾かしておけば、臭くなることはありません。
ただし、正確な洗い方やメンテナンス法を知らずにドレッドにしてしまうと、上手く取り扱うことができず、臭くなることもあります。ドレッド経験者が「洗えなかったし、臭かった」と言う場合は、間違った方法でメンテナンスをしていたケースです。
ドレッドにする前は、必ずある程度の正しい知識を身につけてからにしましょう。
【ドレッドはフケだらけ?】
これも「洗えない」というウワサからきているものでしょう。きちんとメンテナンスしていれば、フケだらけになる事はありません。
ただし、ドレッドヘアというもの自体に頭皮が慣れるまでや、季節の変わり目など、環境の変化に頭皮が順応するまでの期間、一時的にフケが増加することもあります。しかしそれらも、洗髪の頻度調整・重曹による洗浄・リンゴ酢リンスなど、丁寧にメンテナンスすることによって、対処できます。
また、ドレッドを続けていくに従い、頭皮の順応も進み、一時的なフケの増加も穏やかになっていきます。
ちなみに、元々フケ体質である場合は、普通の髪でもドレッドでも関係ありません。
【ドレッドは短期間しか続けられない?】
これも嘘です。20年以上ドレッドを続けている人もいます。
「ドレッドはアフロヘアでないと作ることができないので、普通の毛が伸びてきたら終了」、と思っている人は多いかもしれません。しかし、ドレッドは髪質に関係なく作ることが出来るものです(仕上がりの雰囲気は髪質によって異なります)。
根元から普通の毛が伸びてきても、時間はかかりますが、長い間そのまま放っておけば、自然にドレッド化していきます。
編み棒を使って伸びた髪をドレッド内に引き込むという方法もあります(当サイトではフリーフォームをメインで取り扱っているため、この方法はご紹介していません)。
【最後に】
どうでしたか?ドレッドは見た目のインパクトが強いため、良くないイメージをもたれることもありますが、結局は髪の毛です。きちんと知識を得ておけば、問題なく楽しむことができます。