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Q.ドレッドを作るには、美容院に任せるのとフリーフォームで自作するの、どちらが良いでしょうか?

ドレッドを作るには、美容院に任せるのとフリーフォームで自作するの、どちらが良いですか?

(最終更新日:2019年4月20日)

ドレッドヘアを作る時は、美容院にお任せするのか、それともフリーフォームで自作をするのか、どちらを選ぶのが良いのでしょうか?迷う人は当ページを検討に役立ててみては?

 

【どちらにもメリットとデメリットがある】

ドレッドを作る場合、美容院にもフリーフォーム(自作)のどちらにも、次にご紹介するようなメリットデメリットがあります。

 

そのため、一概にどちらが良いとは言えません。両方の特性をよく検討して、自分の望むものが得られそうな方を選択すると良いでしょう。

 

【美容院】

<メリット>

  • 思い描いたものに近いデザインに出来ます(髪質・毛髪量・長さ・美容師さんの腕に左右されますが...)。ドレッドの長さ・太さ・ボリューム感を希望通りに整えたい、サイドを刈り上げたい...などの場合に向いています。

  • かかる時間が短くて済みます。半日くらいはかかりますが、フリーフォームで自作すると数ヶ月~年単位での時間が必要になるため、それに比べると短いと言えます。ただし、ドレッドが本当に成熟して形が安定するには、数ヶ月~数年を要します。

  • 後々に手入れを任せたり、分からない事を相談をすることが出来ます。ただし、「やめる時までは洗っちゃいけない」という人は(他の髪型についてはともかくとして)ドレッドに関する知識は乏しい可能性大なので、注意してください。

<デメリット>

  • 高額です。少なくとも4~5万円はかかるのが一般的です。加えて、手入れをする毎にもお金が必要になります。長く続けるとなると、相応の出費を覚悟しなければなりません。

  • 髪や頭皮に負担をかけやすい傾向にあります。メソッドにもよりますが、パーマ・逆毛・ワックスなど、人為的な力を加えることが多い分、負担も大きくなります。

【フリーフォーム】

<メリット>

  • 一人で作ることが出来ます。誰の手も借りず、特定の場所へ行く必要もありません。(作り方の詳細はフリーフォームメソッド参照)

  • お金がほとんどかかりません。無添加石鹸・重曹・リンゴ酢など、手入れに必要なものを購入したとしても、とても安価で済みます。美容院で作る場合と比べると、値段は桁違いに安くなります。

  • 手入れが最小限で済みます。フリーフォームは、自然な髪の性質を利用した作り方であるため、締めなおしやワックスなどを使った手入れをする必要がありません。(手入れに関する詳細はメンテナンス参照)

  • 髪や頭皮への負担が最小限で済みます。フリーフォームは出来るだけ人為的な力を加えない作り方であるため、無理な力がかかりにくく、長期間に渡って健康的なドレッドを続けるのに向いています。

  • ドレッドヘアをより深く理解することが出来ます。ノーマルヘアが少しずつ絡んで束になり、その束どうしが合わさって太くなり、変形しながら収縮してドレッドになっていく....という、ドレッドが自然に作り上げられていく過程を体験できるため、何が起こっているかを順を追ってしっかりと理解していくことが出来ます。また、愛着も深まります。(ドレッド形成過程の一例は管理人プロフィールの画像参照)

  • ドレッドの扱いに、徐々に親しんでいくことが出来ます。手入れの方法など、ドレッドヘアの扱い方には特徴があり、他の髪型とは異なる点がたくさんあります。そのため、急にドレッドにした場合、どうすれば良いのか戸惑うケースもあります。

    その点、時間をかけてドレッドが出来上がるフリーフォームなら、ドレッドの成長に従って少しずつ扱い方に慣れていくことが出来ます。ドレッドが完成するころには、その扱いもしっかり板についていることでしょう。

  • より自然な仕上がりになります。一般的に、美容院でドレッドを作る場合は、セクショニングを行います。セクショニングとは、ドレッドにする前に、髪の毛を数センチ四方ずつに区切ってゴムで束ね、頭のどの位置にどのくらいの太さのドレッドを作るかを調整しておくことです。

    フリーフォームの場合、このセクショニングを行わず、位置も太さも髪の毛自身がおもむくまま、自然に任せます。そのため、太さや形状がまちまちになり、オーガニックだったりワイルドだったり...といった印象が強い仕上がりになります。最初にデザインをしないため、最終的にどんな風に出来上がるのかを楽しみにすることも出来ます。

<デメリット>

  • 時間がかかります。

     

    フリーフォームはドレッドが完成するまでに半年~3年ほど(←個人差あり)かかります。いわゆるドレッドらしく見えるようになるまで長い時間が必要であり、途中で寝癖のようにボサボサになる時期を通過しなければなりません。※ただし、これを通過することによって虚栄心を超越し、スピリットのレベルを上げることが出来る、という思想もあります。こうして完成されたドレッドは、コミュニティによっては虚栄心を克服した証として、敬意の対象になる場合もあると言われています。

  • どういう仕上がりになるかあらかじめ予想することが出来ません。髪の毛自身のおもむくままに形成されるため、先にデザインを決めておくことは不可能です。

【終わりに】

以上が、美容院とフリーフォーム(自作)によるドレッド作りの主なメリット・デメリットです。

 

美容院にしても自作にしても、まずは自分がどういうドレッドを望んでいるのかを明確にしましょう。それからある程度の時間をかけ、どの方法が合っているかをじっくり検討し、実行に移すせば、後悔せずに済むはずです。

 

どちらが正しい・間違っている・優れている・劣っている...ではありません。自分の希望するドレッドにするにはどちらの方法が向いているかが、最も重要です。

 

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